こんにちは、クマ師です。
新生児のうちは母乳やミルクを飲んでもすぐに吐いてしまうことがよくあります。
吐く量が少しならいいのですが、大量に吐くのが続くと何かの病気ではないかと心配になってしまいますよね。
我が家の長男も吐きグセがついてしまったのか、生後2週間くらいから毎回必ず吐いてしまうようになりました。
素人ながら、パパなりに長男が吐かないように試行錯誤を繰り返していたのですが治らず、病院に連れて行ったところ肥厚性幽門狭窄症と診断され、即入院となりました。
今回はその時の体験記を書いていきますので、参考にしていただけると幸いです。
我が家の吐き戻し事情
生後2週間頃から大量の吐き戻しが始まる
我が家では、生後2週間が経過した頃から急に大量の吐き戻しが始まりました。
それまでは普通に母乳やミルクを飲んでいたのに、突然すごい勢いで大量に吐くようになって、80mlミルクを飲ませたら75mlは吐いているんじゃないかという状態でした。
最初は様子見ですませていたのですが、3回くらい連続でそれが続いたので、出産した病院に電話してみることに。
おしっこやうんちは出ているか、顔色は悪くないかなどの質問があったのですが、問題ないことを伝えるとそのまま様子を見てくださいと言われて終わりでした。
「いやいや、今出てるおしっこやうんちは大量の吐き戻しが始まる前のものなんだから、今問題なく排泄してるかどうかは関係なくね?」と思ったのですが、とりあえず従うことに。
しかし、その後も大量の吐き戻しが毎回続き、だんだん顔もやつれたように見えてきて、おしっこやうんちの量も1円玉くらいしか出ないのでさすがにヤバイと思って再度病院に電話しました。
結局、顔色などに問題無いなら様子を見ましょうとのことでした。
ネットで調べると「肥厚性幽門狭窄症」という胃の出口が狭くなってしまう病気などがヒットして、不安で仕方ない時期でした。
吐き戻し対策でやったこと
様子を見てくださいと言われても、毎回吐いてしまって長男も苦しそうにしているので、いろいろと吐き戻し対策をやってみました。
浣腸
母乳やミルクを飲む量が減ったからか、まったくうんちが出なくなっていたので、浣腸をしてみることにしました。
お腹の中にガスやうんちが溜まっていると、胃が圧迫されて吐き戻してしまうことがあるようです。
大量の吐き戻しのせいでうんちは溜まっていないかもしれませんが、ガスが溜まっている可能性はあると思い、浣腸を行いました。
やり方としては、綿棒にベビーオイルやオリーブオイルなどを付けてお尻の穴に入れ、肛門の内側をこするように小さな円を描きながら動かします。
しばらく続けているとうんちが出てきます。
結構な勢いでうんちが出ますので、下にビニール袋を敷いたりビニール手袋をすることをオススメします。我が家では最初手袋なしでやったところ、おもいっきり手にうんちがかかりました・・・。
そして、ガスが溜まっていると思っていたのですが、結構うんちも溜まっていたようで大量に出てきました。
しかし、そこまで効果はなかったようで、結局吐き戻しは治まりませんでした。
縦抱き
縦抱きにして、口を胃よりも高い位置に保ち続ければ吐き戻しは無いだろうと思い、授乳後1時間くらいずっと縦抱きしてみることにしました。
それでもまったく効果はなく、縦抱きしている間は吐かないのですが、横にしたらすぐに大量に吐く状態でした。
肥厚性幽門狭窄症と診断
まずは近所の総合病院へ
2日くらい経つと更に吐き方がひどくなり、口だけでなく鼻からも大量に嘔吐物が出てくるようになりました。
長男もかなり苦しそうで、吐くたびに本気のギャン泣きをして、30分近く泣き止まない状態が続いていました。
夫婦で話し合って、出産した病院からは様子を見ましょうしか言われないので他の人にも相談してみようということになり、夜に小児救急電話相談の「#8000」に電話をしてみました。すると、一度病院を受診した方がいいということになり、次の日に家の近くの総合病院に行くことになりました。
次の日の朝一に念のため市の保健師にも電話相談してみましたが、症状を伝えるなりすぐに病院に行くように言われたので、出産した病院への不信感がMAXになりつつも、すぐに支度をして病院へ。
小児科を受診しましたが、症状を伝えると新生児用の検査装置が充実した病院でちゃんと検査するように言われ、紹介状を書いてもらいそのまますぐに別の病院へ行きました。
別の病院へ移動して検査
病院についてから医師の診察があり、すぐに入院することになってしまいました。その時点では病名などは何も分かっていないのですが、これだけ嘔吐が続いている子を家に帰す訳にはいかないということで、病気であろうがなかろうがとにかく入院は確定となりました。
その後、レントゲンと胃のエコー検査があり、胃の出口の筋肉が腫れてふさがっている「肥厚性幽門狭窄症」との診断になりました。
外科治療を選択
肥厚性幽門狭窄症と診断されてすぐ、今後の治療方針について医師から選択を迫られました。薬物治療と外科治療があるそうです。
口数の少ない先生だったのですが、詳しい説明もなく「どちらにしますか?」といきなり聞かれ、こちらから質問しないと教えてくれない感じでした。
聞いた内容をざっくりとまとめると、
【薬物治療】
薬で胃の出口の筋肉を緩ませて母乳やミルクが通るようにする。手術ではないので傷跡は残らないが、治るまで薬を投与し続けるので入院も長くなるし、治る可能性がそもそも70%程度。
【外科治療】
胃の出口の腫れた筋肉を少し切り取って通り道を広くする。手術するのでおへそのすぐ上あたりに傷跡が残るが胃は100%治ると思っていい。手術したその日か次の日から母乳やミルクを飲めるし、順調にいけば術後2~3日で退院できる。
ということみたいです。
うちの子は吐き始めてから日数が経っており、かなり痩せてきていたので外科治療で早期完治を目指すことにしました。
入院は全部で7日間
入院中のことは長くなるので別記事で書かせてもらいます。
ざっくりと説明すると、結局入院期間は全部で7日間になりました。とは言っても初日は検査が終わって病室に入ったのが夜だったので実質的には6日間ほどでした。
手術は3日目の朝に行いました。初日の夜は寝るだけで、2日目は手術室の空きがなかったようで待機でした。
手術自体は1時間ほどで、その日の午後から母乳を与えはじめました。
術後すぐは切った箇所の炎症やむくみなどのせいで吐くことがあるようで、うちの子も数回吐いたのですが、時間が経つにつれて吐くこともなくなり、術後3日間入院し4日目の朝に退院しました。
病院に持って行った方が良いもの
ここからは赤ちゃんが吐いてしまって病院に行こうと考えている親御さんへのアドバイスですが、オムツと着替え、ガーゼタオルは大量に持って行った方がいいです。あと、おしゃぶりは必需品です。
もし何かの病気だった場合、検査などで別の病院に行かされる場合もありますし、検査も結構時間がかかります。うちの場合は、別の病院への移動時間も含めて、家を出てから入院する病室に入るまで8時間くらいでした。
それだけ時間があると、何回か母乳やミルクをあげることになりますが、当然毎回吐いてしまうので着替えやガーゼタオルを結構使います。
また、おしっこも当然何回かしますし、病院での体重測定では排泄物の重さを除くために新しいオムツに交換することになります。おなかにガスやうんちが溜まっている場合は浣腸をすることになるので、それでまた新しいオムツが必要になります。
うちは、着替えを2着、ガーゼタオルは3枚、オムツは5個ほど持っていましたが、検査が終わる頃にはすべて使い切っていました。
また、それだけの長丁場になると赤ちゃんが泣きだすこともあるので、おしゃぶりを持って行きましょう。うちは、この時はまだおしゃぶりを買っていなかったので、哺乳瓶の乳首をくわえさせました。
哺乳瓶の乳首をそのままくわえさせると空気も一緒に吸ってしまうので、乳首の中にガーゼタオルを丸めて詰めておき、空気を吸わないようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんが大量に吐く場合は肥厚性幽門狭窄症の可能性があります。
早めに病院へ行くようにしましょう。
尚、軽い気持ちで病院へ行くと、実は病気で即入院です、となる場合があります。かなりバタバタすることになります。
入院になっても大丈夫なように準備をして病院へ行きましょう。